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続・情報社会のアイドルコンプレックス

今までの人生の全てを伏線として回収できるように頑張ってるブログ

限りなく灰色に近い白色

例えば、とても薄くて、でもしっかりとしていて――――――給食のソフト麺の袋みたいに伸びて簡単に指で引きちぎれるアレとは違って――――――無理にどうにかしようものなら、透明だったはずが白く濁っていくあの素材、みたいなのが、気が付くと目の前を覆っている。

 

連絡先を渡しても1人も連絡を返してくれない。まともな人が示し合わせた、私の知らないルールがある。あの人達は私の聞こえない音でカウントを取って踊っている。奴等を見分けるヒントは、くるぶし。

 

あんなに嬉しそうに受け取った癖に、貸した本を返さないのに、会うとまるで何も無かったのように、――――――そもそも本を借りたことも、連絡先を受け取ったことも無かったかのように――――――完璧という作られた笑顔を向けられる。

 

地下室に、冷たい空気とアイスクリームと、余所行きの靴と折れたボールペンを、丁寧にしまうように隠した。

 

外は霧のかかった夜で、髪を秘かにしっとりと湿らせた。晴れた日に、風にくすぐられて笑う様に小さく揺れたあの芝が、強く撫で付けられて丸で静止画のようだった。風の音は不思議と覚えていない。