続・情報社会のアイドルコンプレックス

今までの人生の全てを伏線として回収できるように頑張ってるブログ

嘘みたいに雲一つなく晴れた真っ青な空と、 水面がキラキラ乱反射している汚い川の間の橋を電車は渡った。

青々とした緑は揺れていて、目を滑らせるだけ、から読んでいるフリになっているのに気がついて本を閉じた。うんざりした気分で、なるべく遠くを見ようと車窓に目をやると、介護老人保健施設の文字が見えた。なぜ天気が良いだけでうんざりしてしまうのか。

 

 

 

カウンター席に座る。日焼けして色が抜けた安っぽいホテルの看板と目が合った。手前には高級ホテルもあった。烏がひらひらと1羽飛んでいる空は、薄い雲が丁度よく伸びて眩しすぎないように太陽を被ってくれているようだった。

ここの社食に来ると毎日グラタンを食べる。正直飽きているが、グラタンを食べる。手頃な量とカロリーと値段から、いくら迷っても消去法で残ってしまうからだった。隣の初老の男性は、象が踏んでも壊れないペンケースのような細い入れ物を大事そうに鞄から取り出して開けた。それが弁当箱だったことに驚愕する。家も鰻の寝床のようなのだろうか。白いご飯に焼き鮭が乗っていた。